夏場の暑い時期の通勤時や外回りをするビジネスマンにとって、スーツを着ていると汗をかきますよね。こういった場合、スーツのジャケットを脱いで、ついついワイシャツの腕まくりをするという方も多いのではないでしょうか。

しかし、ビジネスマナーの観点から、ワイシャツの腕まくりは本当にしてもよいものなのでしょうか?
ここでは、ワイシャツの腕まくりをしてもいいシーンと、NGなシーンについて解説をしていきます。

腕まくりをしてもいいシーンとは?

ワイシャツの腕まくりは、ファッション的には「着崩し」に該当します。そのため、ビジネスシーンにおいては、ワイシャツの腕まくりはマナー違反であるとされています。

ただ、どうしても暑い時期に腕まくりをしないと耐えられないという方も多いでしょう。基本的にはNGではありますが、以下の2つのシーンであれば腕まくりをしてもよいとされています。
・オフィス内におけるデスクワーク
・外回りの際の移動中

このようなシーンは、基本的に「相手」がいない状況なので、腕まくりをしても大きな問題になることはありません。

腕まくりがNGなシーンとは?

ワイシャツの腕まくりがNGな場面では、以下のシーンがあります。
・朝礼や会議、来客対応時
・訪問先に出発する際の上司への報告時

腕まくりをしないほうがいいシーンの基準として、上司など目上の人がいる場合は避けたほうが無難です。朝礼時や、会議などは上司と関わるシーンがほとんどなので、そのようなシーンでは腕まくりはやめましょう。また社内で来客があった際も、お客さまに失礼にあたるため、腕まくりはしないほうがよいでしょう。

また、外部の取引先などへ訪問する際に出発連絡を上司へ行う場合においても腕まくりはやめましょう。このタイミングで腕まくりをしていると、「こんな格好で取引先へ訪問するのか?」と印象ダウンにつながる可能性があります。

出発時にはしっかりとジャケットをはおり、ボタンも留めておきましょう。移動時には一人になるため、ジャケットを脱いで腕まくりをしても問題ありません。

TPOやマナーをしっかりと守ろう

どうしても夏場などの暑い時期には、ワイシャツの腕まくりはしてしまいがちです。ただ、ビジネスマンにとって、どんなシーンでも腕まくりをしてもいいとは限りません。

ワイシャツの腕まくりは、人によっては、「だらしない人である」という見方をしてくる人も中にはいます。

しっかりとTPOをわきまえ、ビジネスマンとしてマナー違反とならないように、気をつけながら信頼されるビジネスマンを目指しましょう。